「また頭痛か…」夕方になると頭が重い。仕事が終わる頃には頭をギューッと締め付けられる。肩もパンパン。首もガチガチ。そして気づけば頭痛薬に手が伸びる。
実はこのような症状の多くは、脳そのものではなく『首や肩の筋肉』が関係している場合があります。これが緊張型頭痛です。
緊張型頭痛とは?

緊張型頭痛は日本人に最も多い頭痛です。
特徴は、
- 頭全体が締め付けられる
- 重だるい
- 首や肩が凝る
- パソコンやスマホ後に悪化する
ことです。
片頭痛のようにズキズキ脈打つことは少なく、「頭にハチマキを強く巻かれている感じ」と表現されることがよくあります。
肩こりと頭痛は親戚どころか、ほぼ同居人です
実は頭そのものには痛みを感じるセンサーがほとんどありません。頭痛の多くは、
- 筋肉
- 血管
- 神経
が刺激されることで発生します。つまり、
肩こりがひどい
↓
首の筋肉が緊張する
↓
神経が刺激される
↓
頭痛になる
という流れが起きるのです。肩こりと頭痛はセットメニューのような関係なのです。
なぜスマホを見るだけで頭痛になるの?
ここで少し想像してみてください。成人の頭の重さは約4〜6kgあります。ボウリングの球ほどの重さです。本来この重さは首の真上に乗っています。
ところがスマホを見る姿勢になると・・・頭が前へ移動します。すると首の筋肉は、「頭が落ちないように!」と必死に支え続けます。
15度前に傾くと約12kg、30度で約18kg、60度では約27kgもの負荷になるとも言われています。つまり首の筋肉は『四六時中ボウリングの球を持ちながら生活している状態』になるのです。疲れないわけがありません。
筋肉から考える頭痛の原因
頭痛に関係ある筋肉に後頭下筋群(こうとうかきんぐん)が上げられます。頭の付け根にある小さな筋肉群で、
- 頭を支える
- 視線を安定させる
- バランスを保つ
重要な役割があります。しかしスマホやデスクワークが続くと常に緊張状態になります。すると筋肉の中に存在する痛みセンサーが刺激され、後頭部から頭全体へ痛みが広がります。後頭下筋群と頭痛は関連性が強く示されています。
1分でできる頭痛リセットストレッチ

首うしろ伸ばし
ステップ①
椅子に浅く座り、背筋を軽く伸ばします。胸を張り過ぎる必要はありません。
ステップ②
顎を軽く引き、二重あごを作るイメージです
ステップ③
頭の後ろで手を組み、力を入れ過ぎないようにします。
ステップ④
頭を少し前へ倒し、首の後ろが伸びる位置で20秒キープ。呼吸は止めません。
ステップ⑤
ゆっくり戻す。これを2〜3回繰り返します。所要時間は約1分です。
このストレッチで何が起きるの?
伸ばされる筋肉は主に
- 後頭下筋群
- 頭板状筋
- 僧帽筋上部
- 肩甲挙筋
です。
これらはデスクワークで特に緊張しやすい筋肉です。筋肉が伸びることで
- 血流改善
- 神経への圧迫軽減
- 首の可動域改善
が期待できます。例えるなら、渋滞していた高速道路の車がスムーズに流れ始めるような状態です。
実は「長く伸ばす」より「こまめに動かす」ことが大事
普段行うストレッチでは、30秒以上しっかり伸ばすことが大事です。さらに大事なのは、短時間でも頻繁に体を動かすことです。
おすすめは、朝、昼、夕方、寝る前の4回。1回1分。合計4分です。SNSを見る時間を1日4分だけ身体に投資してみてください。首はきっと喜びます。
それでも頭痛が続く場合は?
頭痛の原因は筋肉だけではありません。
- 猫背
- ストレートネック
- 肩甲骨の動きの低下
- 背骨の柔軟性低下
- 睡眠不足
- ストレス
なども関与します。そのため筋肉だけを揉んでも改善しないケースも少なくありません。身体全体のバランスを整えることが大切です。
注意が必要な頭痛
次の症状がある場合は緊張型頭痛ではない可能性があります。
- 突然経験したことのない激しい頭痛
- 手足のしびれ
- ろれつが回らない
- 視界異常
- 高熱を伴う頭痛
この場合は医療機関への受診をおすすめします。
若林接骨院からのメッセージ
頭痛は「頭の問題」と思われがちですが、実際には首や肩、姿勢の問題が関係していることも多くあります。当院では筋肉だけでなく、
- 姿勢
- 関節の動き
- 日常生活動作
まで確認し、頭痛の原因を総合的に評価しています。「頭痛薬に頼る生活を減らしたい」「肩こりと頭痛を根本から改善したい」そんな方はお気軽にご相談ください。
