「え?」が増えたら要注意?難聴と認知症の意外な関係

テレビの音が大き過ぎているのに本人が気づかない画像

最近こんなことはありませんか?「テレビの音、大きすぎるよ!」と言われたのに、本人は「え?普通だけど?」と思っている。あるいは、家族との会話で「え?」「もう一回言って?」が増えている。

実はその”聞こえにくさ”。単なる年齢のせいではなく、将来の認知症と深く関係している可能性があることが分かってきています。

難聴は耳だけの問題ではありません

認知症の原因というと、

  • 年齢
  • 遺伝
  • 生活習慣

などを思い浮かべる方が多いと思います。しかし近年では、難聴は認知症の大きな危険因子の一つとして注目されており、45歳から65歳の間に難聴へ適切な対応を行うことで、認知症の発症リスクを減らせる可能性があることが分かっています。

また、正常な聴力の方と比較すると、難聴のある方は10年後に認知症を発症するリスクが約1.9倍になるとも報告されています。つまり、耳は単なる「音を聞く器官」ではなく、脳への大切な情報の入り口なのです。

脳は意外とサボりたがり屋です

筋肉は使わなければ衰えます。これは皆さん想像できますよね。実は脳も同じです。耳から音が入ると、脳は「誰が話しているのかな?」「今の話の意味は?」「どう返事しようかな?」と忙しく働いています。

ところが難聴になると、脳に届く音の情報が減ってしまいます。すると脳は、「あれ?今日は仕事少ないな」「じゃあ少し休もうかな」となります。その状態が何年も続くと、本当に脳の働きが低下してしまうのです。

記憶係長の海馬が困ってしまう

脳の中には「海馬(かいば)」という場所があります。ここは記憶を管理する重要な部署です。会社で例えるなら、海馬は”記憶係長”。ところが難聴を長年放置すると、この記憶係長の仕事量が減ってしまいます。

MRI検査では、難聴が長く続いている方で、音を処理する側頭葉や海馬の萎縮が確認されることもあります。つまり、聞こえない状態を放置することは、脳を休ませているようで、実は脳を弱らせてしまう可能性があるのです。

会話は脳の最高の筋トレ

聞こえにくくなると、以下のような流れが起きやすくなります。

会話についていけない

聞き返すのが面倒になる

話すのが億劫になる

外出しなくなる

人と会わなくなる

しかし会話というのは、脳にとって最高のトレーニングです。相手の話を聞いて、内容を理解して、考えて、返事をする。実はかなり高度な脳の運動なのです。だからこそ、会話が減ると脳への刺激も減ってしまいます。

耳と首にも意外な関係があります

もちろん難聴の原因は耳だけではありません。しかし、耳鳴り、めまい、耳のつまり感、頭の重だるさを訴える方の多くに、首や肩の強い緊張が見られます。

特に現代人は、スマホを見る時間が増えています。首は本来、約5kgの頭を支えています。ボウリングの球くらいの重さです。それを前に傾けると、首は毎日筋トレ状態になります。首の筋肉からすると、「そろそろ休ませてください…」という状態かもしれません。

1日1分でできる首ストレッチ

胸鎖乳突筋ストレッチ

胸鎖乳突筋ストレッチ

① 背筋を伸ばして座る
② 鎖骨を軽く押さえる
③ 顔を斜め上に向ける
④ 首の前側が伸びたところで10秒キープ
⑤ 左右3回ずつ。

たったこれだけです。コーヒーが入るのを待つ間でもできます。電子レンジが温まるのを待つ間でもできます。「忙しくて時間がない」という方でも十分続けられます。

まとめ

難聴は、単なる聞こえの問題ではありません。放置すると、

  • 脳への刺激低下
  • 海馬の働き低下
  • 会話の減少
  • 社会的孤立
  • 認知症リスク上昇

につながる可能性があります。だからこそ、耳を大切にすることは、脳を大切にすること。そして、人と話すこと。笑うこと。外へ出ること。身体を動かすこと。首の状態を整えること。これらすべてが認知症予防につながります。

耳は脳への入り口です。最近「え?」が増えてきたなと思ったら、それは耳からの小さなサインかもしれません。ぜひ早めの対策を心掛けていきましょう。「富山市で耳鳴り・めまい・首こりでお悩みなら若林接骨院へご相談ください」

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