中臀筋とは?

中殿筋(ちゅうでんきん)は、骨盤の横についている筋肉です。歩行中に体が左右に崩れないよう支えるバランス筋で、以下のような役割を担います。
- 片脚で立つときの安定性
- 歩行時のふらつき防止
- 膝や腰への負担軽減
▶ 高齢女性の転倒・膝痛の多くに中殿筋の機能低下が関係するとされてます。
中臀筋の主な作用
- 股関節外転:脚を横に開く動き
- 骨盤の水平保持:歩行・片脚立位の安定
- 下肢アライメント制御:膝の内側崩れ(ニーイン)防止
おすすめトレーニング
立位サイドレッグレイズ
<やり方>
- 壁や椅子に軽く手を添えて立つ
- 体をまっすぐ保ったまま、片脚を横にゆっくり開く
- お尻の横に力が入ったところで1秒キープ
- ゆっくり元に戻す
▶ 左右各10回

【所要時間:約1分】
このトレーニングの目的
中殿筋を“目覚めさせる”ことを目的にしています。
歩行や立位での安定性を高め、
日常動作を楽にするための基礎トレーニングです。
効果を高める3つのポイント
- ❌ 体を横に倒さない
- ⭕ つま先は正面に向ける
- ⭕ 骨盤を水平に保つ意識
▶ 体を倒してしまうと、中殿筋の活動が低下し代償動作が増えることが報告されています。
よくある間違い
- 脚を高く上げすぎる
- 上体が横に流れる
- 太もも外側ばかり疲れる
▶ これらは中殿筋が正しく使えていないサインです。痛みが出たら中止。ふらつく方は必ずつかまるものを用意して行いましょう。
こんな方におすすめ
- 40〜80代の女性の方
- 歩くとふらつく
- 階段や段差が不安
- 膝が内側に入りやすい

続けることで期待できる変化
- 歩行の安定性向上
- 転倒予防
- 膝・腰への負担軽減
- 片脚立位が楽に
▶ 短時間でも、毎日続けることが最大のポイントです。
接骨院からの一言
中殿筋は、鍛えるよりも日常で使える状態に戻すことが重要です。ふらつきが気になる方へ。
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若林接骨院 院長 若林直人(柔道整復師)トレーニングの悩みを、わかりやすく丁寧に。患者さんの毎日の動きやすさをサポートしています。
参考文献案
- Distefano LJ, et al. Gluteal muscle activation during common therapeutic exercises. J Orthop Sports Phys Ther. 2009. doi:10.2519/jospt.2009.2796jospt
- Ekstrom RA, et al. Electromyographic analysis of core trunk, hip, and thigh muscles during 9 rehabilitation exercises. J Orthop Sports Phys Ther. 2007. doi:10.2519/jospt.2007.2471
- Yosef ら. Hip abductor strength predicts injurious falls. J Cachexia Sarcopenia Muscle. 2026. doi:10.1002/jcsm.70280
- 理学療法科学 23(5):671-675, 2008「一側下肢への荷重量変化に伴う股関節周囲筋の筋活動変化」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/23/5/23_5_671/_pdf
- 理学療法科学 29(6):857-860, 2014「股関節肢位と運動の違いが大殿筋、中殿筋の筋活動に及ぼす影響」 https://www.jstage.jst.go.jp/article/rika/29/6/29_857/_pdf
